kazuのブログ

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従業員成長と組織効率向上を実現する人事異動

皆さん、こんにちは!!私自身も管理職を10年程務めてきましたが、人事異動については時として後ろ向きな感情を抱くこともありました。しかし、最近では定期的な異動の重要性について新たな認識を持つようになりました。今日はそのことについて、自分の考えを整理する意味でも記述していきたいと思います。

人事異動

■人事異動とは 人事異動とは、企業が従業員を他の部署や役職、場合によっては他の地域や国へ移動させることを指します。これは組織の効率を向上させ、従業員のスキルを広げるための一つの手段です。人事異動は以下のような理由で行われます:

  • 業務の需要:部署やプロジェクトのニーズに応じて、特定のスキルを持つ従業員を配置するため。
  • 従業員の成長:従業員が新しいスキルを習得し、キャリアを発展させるため。
  • パフォーマンスの改善:従業員のパフォーマンスを向上させるため、または問題を解決するため。
  • 組織の再構築:企業の戦略的な目標に合わせて組織を再構築するため。 人事異動は、従業員にとっては新たなチャレンジとなりますが、同時にストレスを感じることもあります。そのため、企業は異動をスムーズに行うためのサポートを提供することが重要です。これには、適切なトレーニングやメンターシップ、そして十分なコミュニケーションが含まれます。また、異動が頻繁に行われる場合、それが組織のパフォーマンスにどのように影響を与えるかを評価することも重要です。これにより、企業は最適な人事戦略を維持することができます。

■人事異動がなぜ日本では嫌がる人が多いのか? 日本で人事異動が嫌がられる理由はいくつかあります:

  1. 専門スキルの習得が難しい:頻繁な異動により、専門的なスキルや知識の積み上げが難しくなることがあります。
  2. 従業員の負担:異動先で求められるスキルや知識の習得、人間関係の構築などが精神的負担となる可能性があります。
  3. 異動の不確実性:異動の決定は上層部の意見が大きく影響し、従業員自身の希望が必ずしも反映されないことがあります。
  4. 生活環境の変化:異動が地域をまたぐ場合、家族や生活環境への影響が大きいです。 これらの理由から、人事異動は従業員にとってストレスを感じる要因となることがあります。しかし、企業側から見れば、人事異動は組織の効率化や人材育成のための重要な手段であり、このバランスをとることが求められます。また、最近では「ワーク・ライフ・バランス」の観点から、育児や介護など家庭的責任を負う従業員に対する配慮も求められています。このような社会的要請に対応するため、企業も人事異動の方法を見直す必要があるかもしれません。

上記から思うこと 本来、異動は会社にとっても従業員にとってもWin-Winの状況を作り出すべきです。しかし、そのようになっていない現状は、人事異動が嫌がられる理由に記載した通り、従業員がリスクに対してメリットを感じないからではないでしょうか?

 つまり、人事異動がパフォーマンスが低い社員の横流しになってしまっている場合、異動自体がその対象社員だけでなく、会社全体に対しても良い印象を持たせなくなってしまいます。その上、本人にも新たなストレスがかかるので、結果としてマイナスな印象になってしまいます。これを変えるには、パフォーマンスが低い社員の横異動は止めて、優秀な社員の異動のみにするべきです。

 これは理想であり、現実ではかなり難しいですが、考え方としては重要だと思います。