kazuのブログ

日頃の思いを書いていきます。

(本の感想)人は話し方が9割 永松 茂久さん(前篇)

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■著者について

 大分県中津市生まれ。 「一流の人材を集めるのではなく、いまいる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人財育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累計動員数は38万人にのぼる。

 大分、福岡で5店舗の飲食店と2店舗のフィットネスクラブを経営するかたわら、2017年より東京麻布十番に拠点を構え、出版、セミナー講師、コーチ、コンサルタントを目指す人のための人材育成スクールである「永松塾」を開講。 口コミで全国から人が集まるオンライン講座「未来会議」「湘南未来実現合宿」、指導者を目指す人のための「永松塾メンターズカレッジ」「ブランディングコンサルティング」の4つの柱を元に、多くの若者たちの指南役として活躍中。

 

■本書の概要

もっと話し方がうまければ人生うまくいくのに・・・

そう思ったことはありませんか?

 話し方で得をしている人は、特別なことをやっていません。本書は誰にでも身につけることが可能な、「ほんのわずかな違い」を紹介しています。言葉だけの「こういうふ風に言えばうまくいく」的な本ではなく「話し方」の根本から学べる。そんな一冊になっています。

 

■本の感想

1.話す力は「スキル」よりも「メンタル」

「人前で話した時に、急に頭が真っ白になってしまった」

「何を言っているかわからないと言われて自信をなくした」など

こうした苦い経験から「人と話すのが苦手」と思い込んでしまっている人は少なくないでしょう。これは話からにおける自己肯定感が失われている状態です。自己肯定感とは、「自分のことを肯定できているか?」ということです。「話すことが苦手」と思い込んでいる人の多くは、過去の失敗や心ない誰かの指摘が原因となって、話すことに苦手意識を持ってしまっています。まず自分をラクに楽しく肯定できれば、確実に話し方はうまくなっていきます。

 

では、肯定感を取り戻すにはどうしたらよいでしょう。そこでキーワードになるのが全肯定です。「話していいる相手を決して否定しない、そしてあなた自信も否定させない」ということです。つまり、相手との間に「否定のない空間」を作るのです。人は、自分を肯定してくれる人を肯定するようにできています。そこであなたが相手を否定しなければ相手もあなたを否定しなくなっていきます。

 

2.普通の人が簡単に話せるようになる3つのコツ

著者が主催するコミニュティーには3つのルールがあるそうです。

【コツ①】否定禁止

社会は、学校の○✕テストの場ではありません。大切なのは、意見や感想がドンドン出てくる場を作ることです。それにはまず質よりも量が重要です。一人ひとりのパフォーマンスが上がることが最重要課題なのです。「正解を出さなければいけない」という思い込みを捨てることで、場の空気をは前向きになり人前で話すことがラクになっていきます。

 

【コツ②】笑顔でうなずく

うなずきは、ただ首を縦に振るだけですが、人間関係において、この習慣を身につけると、かなり役立ちます。

ポイントは

「それぞれの言葉環境を変えるため」

「それぞれの心の中にあるブロックを外すため」

「人を勇気づけるナイスマンを育てるため」

この3つになります。人はうなずきながら聞いてもらえると安心し自然とはなせるようになります。何もいってもうなずいてもらえると、安心するからです。つまり「ノッてくる」のです。

 

【コツ③】プラストーク

前向きな話は、人を元気にします。逆に後ろ向き、否定的な話は自分自身だけではなく、聞く人のエネルギーも下げてしまいます。「人をほめること」「感動した話をすること」「今の現状をよくしていこうとすること」これらはすべてプラストークです。明るい言葉が明るい空気を作っていきます。

 

「否定しない」「うなずく」「プラストーク」の3つで話し方は、劇的にうまくなるそうです。

 

3.コミニュケーションの達人だけが知っている三代原則

世の中には、すごくいいことを言っているのに、なぜか人に好かれないひとがいます。一方で月並みのことしか言わないのに、なぜか多くのご縁に恵まれて、うまくいく人がいます。コミニュケーションを制すれば人間関係を制した同じです。うまく話せる人は、今のあなたより「ほんの少しだけ」人とのコミニュケーションで、大切なことを知っているだけなのです。

三代原則

①人は自分への関心が一番強い

「自分を主役にしてくれるあなた自身のことを好きになる」

②人は自分のことをわかってほしい生き物

「本来、誰でも自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している」

③人は自分のことをわかってくれる人に好感をもつ

 「自分のことをわかってくれる人が好き」

 

4.聞き上手の達人が行っている「3つの表情」

聞くことは、話し方の一部でうまい話し方とは、聞くことから始まるということです。

「人は誰しも自分自身に一番興味ある」ということは、そこを満たすために大切なのは「相手のことをよく知る」ということになります。

 

好かれる人がやっている「3つのリアクション」

「顔の表情」「声の表情」「体全体の表情」

この3つのアクションを活用して「笑顔で聞き、自分の感情を言葉に乗せ、身振り手振りを使って相手にリアクションする」のです。

うまくいく人は徹底して「聞き上手になること」で大きな得を手にしているのです。

 

5.相手に9割しゃべらせる「拡張話法」

うまくいく人たちが自然と行っているテクニックが「拡張話法」です。「拡張話法」には順番があります。

感嘆(かんたん)→反復→共感→称賛→質問です。

 

①感嘆・・・相手の話を聞いた時に受ける感銘の表現

相手→「こんなことがあったんだよ」

自分→「へー♪」「ほー!」「えー(゚∀゚)」「そーなんだ♡」

ポイント1

言葉のあとの「♪」「!」「(゚∀゚)」「♡」文字で表現をするのは難しいですが言葉の終わりに絵文字をつけるように感情を込めます。コミニュケーションが苦手な場合は感嘆×10倍くらい感情を込めてみてください。

ポイント2

「ー」。感嘆詞を伸ばすことです。「ー」の部分には人の感情が込もります。「そうなんですか」と「そーなんですかー」を口づさんで見てください。「ー」の部分に感情がのる感覚がわかると思います。この感情が相手に伝わるのです。

 

②反復・・・相手の話を繰り返す

 「最近、ジョギングを始めたんだ」→「わー ジョギングかーいいね」→「皇居ランやってみたいと思って」→「皇居ランいいね。私もやってもたい」

このように話しを反復することで、相手は「うん、そうなんだよ。実はこんなことがあってね・・・」と次の話しをしやすくなります。

 

③共感・・・相手の話に感情を込めて理解を示す

「分かります」「大変でしたね」「良かったですね」「辛かったね」など相手の感情に寄り添う表現、相手の話に深くうなずき、「相手と同じ表情」をしながら、時に勢いよく、時に静かに言います。

 

④称賛・・・相手を評価する

感嘆詞で記載しましたが、その言葉に感情を載せて「」の中に「!」や「♡」などの感情を×10倍くらい入れるイメージで伝えてください。

 

⑤質問・・・相手の話を中心に展開させていくためにその後を追いかけて聞く

「それでそれで?」「そこからどうなったの?」「ねぇ、もっと聞かせてよ」などが質問に当たります。いいタイミングで相手の話にどんどんドライブがかかっていきます。そして相手は無理なく自然に話しを展開することができます。

 

これら「拡張話法」を使う最大の目的は、相手の話を「広げる」ことです。メインで話しているのは相手で、あなたが聞く側だとしても、主導権はあなたにあると意識してください。「気分良く、たくさん話せたな」という印象が「また、会いたい」につながるのです。

 

6.「また話したい」と思われる話し方

「うまく話せるスキル」は、一般の会話においては、必須条件ではありません。流暢に淀みなく話せるようにならなければ、と思っている人が多いようですが、一番大事なのは「あなたの思いやスタンス」です。

「何を伝えたいか」「どういう意識で相手と接しているか?」ーーーーーこうした内面は、必ず会話にもにじみ出ます。それをわかった上で、自分自身がどういう言葉を選択するか。そこが、人の心に響く本当の話し上手になれるかの分かれ道です。

1.褒め方にもコツがある

人をほめる。このことの大切さを感じている人は少なくないでしょう。話し方の教室でも「とにかく相手を褒めましょう」ということを伝えない教室はないくらい、褒め方というのは大きなテーマです。

あくまでも大切なのは「相手が何を大切にし、どこを褒められると嬉しいのか?」ここをしっかりと観察し、心から褒めることにあります。

 

①ここぞという時に使うと効果的な「やっぱり」

絶対に習慣化してほしいキーワード、それは「やっぱり」です。 

 「やっぱり美味しい」

「やっぱりやると思ってた」

普段一緒にいる人から褒められると嬉しいもの。そこで「やっぱり」がつくことで相手は「えっ普段からそう思ってくれていたの?」と改めて嬉しい気持ちが沸き起こります。

 

②「ボソッと呟く」 に秘められたすごい威力

日本人は面と向かって褒めることがあまり得意ではありません。ではどうすればよいのか?それは、「独り言でつぶやくこと」です。面と言わるのではなく目も合わせずに、独り言のようにボソッとつぶやかれる。想像しただけでも、嬉しさが込み開けてきませんか?皆さんもタイミングが合う時に使って見て下さい。

 

③「正しい話」より「好かれる話し」をしよう

1)自分の話したいことではなく、相手が求める話しをする

2)「正しい話」しではなく「好かれる話」をする

3)売り込むのではなく、相手に役立つ情報を届ける

一見、非効率に思えても、相手優先で「好かれる話」をする人こそが、ゆくゆくは大きなチャンスを掴むのです。

 

④あなたを多用する 

人と会話をする時に覚えておくと役に立つことがあります。それは「あなた」を多用することです。この言葉を使えば使うほど人に好かれます。なぜでしょうか?答えは簡単。誰もが心の底では自分のことが大好きだからです。自分の話を主役にしてくれる人のことが誰にが好きになるからです。

 

⑤人を巻き込む話し方ー「説得」するよりも「勝手に楽しむ」

周囲の協力が必要なことでも、まずは自分がワクワクすることで、人は無理やり説得されて参加するよりも「いいな」「楽しそうだな」と自ら参加したほうが、意欲高く取り組めるからです。すると、必ず「何か手伝おうか?」と言い出してくれる人が現れるでしょう。彼らこそ自ら巻き込まれてくれた「最強の協力者」というわけです。

 

⑥相手との共通点は「食べ物」「出身地」「ペット」で探そう

明るくて話せて、広がりやすい「食べ物ネタ」

個人差はあるとは思いますが、ヒット率が高いのは男性ならラーメン、カレー、肉料理、女性ならパスタ、スイーツなどです。同じ料理でもどんな系統が好きか?おすすめの店はどこか?などなど簡単に話を発展させることができます。

 

「出身地ネタ」で、意外な共通点を見つける

同郷であれば地元ネタで盛り上がります。たとえ同郷でなくとも、慌てて話題を変える必要はありません。相手の出身地の名物を尋ねるのもありですし、もし自分がその土地に行ったことがあるのなら、その経験が相手の出身地ネタを引き出す糸口にもなります。

 

日本人の7割が興味をもつ「ペットネタ」

一説では日本の約3世帯に1世帯がペットを飼っているとされ、実際にある保険会社が500人に対象に行なった調査でも「ペットを飼っている」と答えた人は30%強もいました。さらに別の調査ではペットは飼っていなくても動物好き、いずれ飼っていたいと思っているヒチも合わせると、なんと70%にも上がります。つまりペットネタは、とてもヒット率が高いのです。

 

⑦人は「笑わせてくれる人」より「一緒に笑ってくれる人」が好き

好きな人と話す時に、力が入ってしまい、思っていることが半分も話せなかった・・・あるいは、どうでもいいことばかり話してしまって、肝心なことを伝えることができなかった。そんな経験はありませんか?そこであなたには、このような失敗がないように魔法のキーワード2つを紹介します。

ビジネス関係の場合

「あははは!それは面白いですね!それでどうなったんですか?」

恋人や友人の場合

「あははは!うける。もっと聞かせてよ」

この2つです。この2つはまさに万能で効果てきめんで会話がどんどん広がっていきます。

 

⑧最強のネタ帳「しくじりリスト」を作る

「失敗談」こそ最強のネタです。失敗談は相手を安心させる一番の処方箋です。恥かしい過去をカミングアウトすることは、決してあなたの評価を下げることになりません。そこをさらけ出して笑いに変えることができるあなたに、人は大きな安心感を覚えます。

 

長くなってしまうので前編とさせていただき、続きは後編に記載します。

 

 

 

 

 

 

 

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