kazuのブログ

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(本の感想)メモの魔力 前田裕二さん

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メモは会社の会議でもプライベートでも皆さんも書いていると思います。この前田裕二さんのメモの魔力ではそのメモをどのように活用するのか?分かりやすく記載しています。

この本については大体、半年前に読みましたが私もこのメモの取り方を今でも実践しています。

ひとつの出来事から思考を深めていきその本質を探るそんな本になっています。

 

この本から学んだことをまとめていきます。

1.「記録」ではない「知的生産」のためにメモをとる

メモには2種類ある

「記録のためのメモ」と「知的生産のためのメモ」です。

この知的生産のためのメモが本領が発揮されるということをこの本で説明がされています。

 

メモで鍛えられる5つのスキル

①アイディアを生み出せるようになる→知的生産性向上

②情報を「素通り」しなくなる→情報獲得の伝導率向上

③相手の「より深い話」を聞き出せる→傾聴能力の向上

④話の骨組みが分かるようになる→構造化能力の向上

⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる→言語化能力の向上

 

2.ノートの取り方

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ファクトの書き方

まずは左から2番目「ファクト」ここには客観的な事実を書きます。
たとえばミーティングであればそこで交わされた会話の内容を掻い摘んで書きます。

 

標語の書き方

フェクトの欄に書いたことをグルーピングして「要は何の話か?」ということを一言で表現したりネーミングをつけたりすることで言語化の力を伸ばすことが出来ます。

 

抽象化の書き方

抽象化については後に詳しく書きますが左に書いた内容から抽象化すべき要素を見つけたらそこからやじるしを引っ張って対応する抽象化命題を書いていきます。

 

転用について

最後に抽象化した内容から「こういうことを受けてこれをこう変えてみよう」という実際のアクションにつながることを書くことが重要です。

 

「ファクト→抽象化→転用」=最強のフレームワーク

①インプットしたファクトを元に

②気づいた応用可能な粒度に「抽象化」し

③自らのアクションに転用する

この3つを行うことがメモであると前田さんはおっしゃっています。

 

抽象化と転用の例

ファクト

→カバー曲を歌うとオリジナル曲よりも立ち止まってもらえる

→立ち止まってもらった人のリクエストに応えると仲良くなれる

→そして仲良くなった後にオリジナル曲を歌うともっとお金がもらえる

 

◎抽象化

→仲良くなるには、双方向性が大事

→人は「うまい曲」ではなく「絆」にお金を払う

 

◎転用

→双方向性があり絆が生まれる仕組みをネットに作る

 

このようにメモから抽象化→アクションにつなげていきます

 

3.抽象化について

一番重要なのは抽象化するときの「問い」です。

「what」「how」「why」どれで投げかけるのか?シンプルですがとても重要です。

抽象の3種類

①「What」型

目の前の現象や考え方を抽象化しまた別の名前を付けて呼びなおすことです

②「how」型

目の前の現象にはどんな特徴があるか?ということを掘り下げて考えてみることです。

③「why」

例えばヒット映画の理由を抽出してまた別の規格に転用したい。このときは「why」と問うでしょう?

 

抽象化で価値が高いのは「どんな」「なぜ」による抽象化です。

まずはこの3ステップになれることです。

①具体的な情報を正確に受け取る

②①から「他に転用可能な」要素(気づき・背景・法則・特徴など)を中質

③転用

この思考のフローを経て考えます。

他の事業への転用の可能性の高い「どんな」「なぜ」を問うということを癖にしていくことが重要です。そこからの気づきを他に転用する高い抽象化こそがメモの本質です。

 

4.本質を考えるということ

抽象化を端的にいうと「具体的な事象を本質を考える」ことです。

例えば成功した例の本質が分かればあらゆる事に応用ができるようになります。

抽象化するときは「凡用性の高さ」を意識しましょう。「他に生かせないだろうか?」と考えながら抽象化することが思考を深めることにつながります。

気づきを何かに生かす。つまりきっちりと「着地をさせる」ことを前提に、世の中のあらゆることを抽象化してみてください。

「本質をみる」という抽象化思考さえ出来れば目指す目標を達成する能力が著しく向上するでしょう